スキーシーズンも終盤となり、ひるがの高原にも春がやってこようとしています。ひるがの高原の春は都会から1カ月遅く、4月下旬のミズバショウの開花を皮切りに5月上旬には牧歌の里のチューリップ畑や桜の開花、5月中旬には新緑が芽吹き、長良川源流域の叺谷(かますだに)や夫婦滝といった景勝地が鮮やかな景色になります。
名古屋から90分。ドライブと素晴らしい景色をお楽しみ下さい。
目次
- ミズバショウの群生(あやめ沢湿原:4月下旬)
- 桜の開花(ひるがの湿原植物園:5月上旬※2022年は4月下旬見ごろ予定)
- チューリップ畑(牧歌の里:5月上旬~中旬※2022年5月1日見ごろになりました)
- 新緑(ひるがの高原全体:5月中旬~6月初旬)
- スポット情報
1.ミズバショウの群生(あやめ沢湿原:4月下旬)
ひるがの高原にあります「あやめ沢湿原」は岐阜県の天然記念物にも指定されており、ひるがの高原スキー場周辺の最も広い湿原です。また、ひるがの高原で最大のミズバショウとワタスゲの群生地です。この付近を地元で「あやめ沢」と呼んでいることからあやめ沢湿原と命名されました。
ミズバショウはサトイモ科ミズバショウ属の多年草です。ミズバショウの白い部分は花びらではなく「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるもので、葉っぱが変形したものなのです。
それではミズバショウの花はどれなのかと言いますと、仏炎苞の中央にある小さな黄色い粒のようなものが花で、その花が密集している棒状の物は「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれます。
サトイモの仲間ということで驚かれる方も多いかもしれませんが、サトイモ科の花は一枚の仏炎苞があり、中央に花が咲くのが特徴です。
ひるがの高原でもう一つ代表的なサトイモ科のお花があります。それは「ザゼンソウ」です。赤い仏炎苞が特徴的で、地上に出るときは熱を発し、周りの雪を溶かして開花するという珍しいお花です。
2.桜の開花(ひるがの湿原植物園:5月上旬)
ひるがの高原の桜のスポットは「ひるがの湿原植物園」です。無料で入れる施設内には桜の木が並び、5月上旬に満開となります。全国の報道では3月下旬から桜の開花の様子が相次ぎますが、ひるがの高原は標高が900mある避暑地のため、桜も1カ月は遅れて咲きます。
園内の小道を挟んで反対側にはミズバショウ池があり、ミズバショウと残雪の白、桜のピンク、若木の芽や草の緑がきれいなコントラストとなります。ミズバショウ池も夏にはカキツバタやコウホネ、リュウキンカなど可憐な花が咲きます。四季それぞれの良さがある場所ですので、ぜひ春の短期間しか見れないこの景色をご覧下さい。
※なお、2022年につきましては、4月の気温が高かったことなどにより、4月20日時点で既に開花しており、4月下旬には見ごろを迎えると予想されます。ひるがの湿原植物園は2022年4月23日に開園いたしますので、ご来場お待ちしております。
3.チューリップ畑(牧歌の里:5月上旬~中旬)
牧歌の里のチューリップの見ごろは5月上旬~中旬です。例年だとゴールデンウィーク過ぎに見ごろになるのですが、昨今は暖かくなるのが早いためか、少し早く見ごろになります。今年の冬は雪の量も多かったので、開花時期については牧歌の里のWEBサイトやSNSで随時ご確認下さい。
2021年5月9日に牧歌の里にて撮影した動画です。昨年は開花が少しだけ早かった年でした。
牧歌の里はチューリップ畑以外にも、アルパカをはじめとした動物とのふれあいやおいしいグルメが満載です。
直接動物に触れられるのも牧歌の里の特徴。牧歌の里では動物のおやつ難易度をまとめた表があります。笑えるような得意技やあばれ具合など、表を作成したスタッフの動物愛が微笑ましいです。
2022年5月1日 牧歌の里のチューリップが見ごろとなりました。令和5月中旬まで見ごろは続きますが、今年は開花がかなり早いので、に5月上旬中にぜひご覧ください。
4.新緑(ひるがの高原全体:5月中旬~6月初旬)
ひるがの高原は長良川の源流にあたります。雪どけの水が落ち着き、新緑が芽吹く5月中旬から下旬はとても美しい景色が広がります。
おすすめビュースポットは「夫婦滝」です。駐車場から歩いて2分ほどで滝つぼに行くことができ、高さ17mの2本の滝が寄り添いながら流れ落ちる様子は圧巻。大迫力な景観を手ごろに見られる貴重なスポットです。
また、新緑の季節は天然温泉の露天風呂も最高の景色となります。ひるがの高原がある高鷲町ではグリーンシーズン2か所の温泉が営業中。宿泊施設を備える「ふたこえ温泉」、とろとろな泉質が人気の「湯の平温泉」。ドライブの最後は温泉でリラックス。どちらもおすすめの温泉ですので、ぜひお楽しみ下さい。
5.スポット情報
あやめ沢湿原
ひるがの湿原植物園
牧歌の里
長良川源流域
夫婦滝
ふたこえ温泉
湯の平温泉